南海トラフ─東海、東南海、南海、連動地震関係

音波で探る海の下「かいれい」構造探査システムの概要と成果
http://docsrv.godac.jp/MSV2_DATA/12/be99_04.pdf

巨大地震の連動性と発生間隔の変化のメカニズム
独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部変動研究センター 堀 高峰

http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/kaishi_21/P253.pdf

http://www.eps.sci.kyoto-u.ac.jp/ieshub/edu/doc/081029_hirahara_rep.pdf
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu6/sonota/06101812/001.htm

海溝型巨大地震への挑戦 最新の地震研究と防災研究
http://docsrv.godac.jp/MSV2_DATA/12/be107_05.pdf

東海・東南海・南海地震を再現するシミュレーション

南海トラフの地殻構造やフィリピン海プレートの動きなどの情報を踏まえて、どういうパターンで地震が起きるかをスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」でシミュレーションした。赤い部分は地震が起きた場所を示している。その結果、1854年安政や1944/1946年の昭和の地震と似たパターンを再現することができた(Hori,2006)

東南海・南海地震震源域の構造イメージングで見えてきた境界域の構造特性(地震本部ニュース)
http://www.jishin.go.jp/main/herpnews/2009/dec/herpnews2009dec.pdf

 紀伊半島潮岬沖でイメージングされた不整形構造(図2)は、東南海地震震源域と南海地震震源域の境界域に存在する巨大岩体(潮岬複合岩体、通称:石臼構造)で、局所的に強い固着域(図2の黄色丸箇所)を形成しているため、東南海地震と南海地震の連動に関わる重要な構造要因と考えられます。

 さらに、図3は図2の測線より沖合側で実施された地殻構造調査結果です。

 ここでは、最上部マントル部分に明瞭な低速度層(図3の黄色丸箇所)が存在することが示されました。つまりこの結果は、東南海地震および南海地震震源域の境界域におけるフィリピン海プレートの断裂帯構造の存在を示唆しており、二つの巨大地震震源域の境界の形成に関係する構造であると考えられます。

 また、図4には熊野灘域から東海沖における深部構造のイメージングを示します。この結果は、東海沖側のプレート境界が熊野灘沖のプレート境界に比較して不整形度(構造状の凹凸度)が大きいことが示されています。


 。。。。

 クラスター状の地震活動は、過去の構造調査研究から沈み込む海山状の構造の西縁で発生しており、沈み込む海山状の構造によって生じたプレート間固着度の空間的不均質を反映していると考えられます。

 東南海地震東海地震震源域のセグメント境界より東方では、海山や海嶺の沈み込みに伴う付加体の変形が顕著であるのに対し、西側ではそのようなものは見られません(図4)。

 東南海地震東海地震セグメント境界の東西では、沈み込むプレートの形状の違いにより、プレート間固着の空間的不均質が生じていると考えられます。

 。。。。

 このことは、DSRと地形的高まりの境界で、プレート間固着の空間的不均質が生じ、その結果、境界部で応力集中により地震活動が活発化していることを示唆していると考えられます。


南海・相模トラフでの海底圧力の年変動と地震発生季節性
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~geodesy/pdf/Kataoka_Bsc_Thesis.pdf
から

南海・相模トラフで過去に発生したマグニチュード7.9以上の大地震は、2007年1月26日現在までに確認できるものとして13件あり、興味深いことにすべて8月から2月の7ヶ月間にのみ発生している。Ohtake and Nakahara(1999)はこのことについて統計的な検定を施したところ、その偏りが偶然によって起こり得る確率はわずか約2%である。

• 12月に最も多く起こった(13件中5件)
• ほとんどが秋から冬にかけて起こった
• 13件中全てが8月から2月に集中した

2006 年1 月の東海地域における移動性スロースリップ及び深部低周波微動
http://www.hinet.bosai.go.jp/research_result/tokai2006/tokai2006.pdf


【潮岬火成複合岩体】

大峯花こう岩の分布域の南方延長に存在する潮岬火成複合岩体の試料
http://www.tku.ac.jp/~z-granit/samples/SP4.html

「きのくにジオパーク」潮岬周辺のマグマ活動に関わる岩石
第三紀中新世のころ(約1400万年前)、紀伊半島南部で著しいマグマの活動がありました。このとき、潮岬周辺には潮岬火成複合岩体と呼ばれる火成岩類が形成されました。潮岬や大島は、そのほとんどがこの火成岩でできています。
http://idc.wakayama-edc.big-u.jp/updfile/contents/32/2/html/magma/index.html

紀伊半島の海岸地形
http://www.nishida-s.com/main/categ4/20kii/index.htm

紀伊半島の地質—6 中新世の火成岩類(潮岬火成複合岩体)
http://www.kubota.co.jp/urban/pdf/38/pdf/38_030.pdf

紀伊半島南部、潮岬火成複合岩類のジルコン U-Pb 年代
http://wwwsoc.nii.ac.jp/ftrgj/FTNLs/FTNLparts/shinjoe11.pdf